『わがまま きまま 想うがまま』 日本本土から南に1000㌔小笠原諸島・父島から出発。 花鳥風月を感じ、カナダを旅していきます。

2016年8月14日日曜日

『内海』

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自然溢れるトフィーノ(tofino)の海は、

波乗りやホエールウォッチングで有名ですが、


カヤックを漕ぐ上でも恵まれた海です。


トフィーノの東側は内海になっており、波・風のない穏やかな海。

西側に漕ぎ出せば、太平洋が広がり、潮や風・波の激しい海。


レベルを問わず、皆が楽しめる海がトフィーノにはあるのです。

ということで、まずはカヤックを借りるところから~


カナダに滞在中、何度かカヤックショップでレンタルをしてきました。

いずれも、私がカヤックのインストラクターだったことを伝えた上で、

◎セルフレスキューが出来るかどうか
◎今までのカヤック経験
◎カナダでのカヤック経験
◎今日どんなコースを漕ぐ予定なのか

さらに、漕ぐ日の風や潮の動き・海岸の状態や船の航路・野生動物の情報など、

数日しか見ていない私達では到底わからない情報を

年間通して見ている現地ガイドから聞き出していきます。

このやりとりで、現地ガイドはカヤックを貸し出すかどうか決めるわけです。


ただ、上級技術がなければ貸してくれないかというと、

そうでもないと思います。

カナダのホームセンターでは、バスケットボールやホッケーの道具と並んで、

かなり安い価格からカヤック・カヌーが展示されており、

身近な遊び道具として販売されています。

なので、普段から自宅の近くで海・湖・川でカヤックを漕いでいる人がたくさんいます。

ということは、カナダでカヤックをレンタルすることは

日本で言えば、レンタルサイクリングと同じ感覚なのかもしれません。


今回はタンデムを借りて、

海岸に出てくるクマに逢えたらいいなーと願いながら、

内海をのんびり漕ぐことにしました。


朝は霧でした。

私達がバンクーバー島でカヤックを漕ぐ日は、決まって午前中は霧

むしろ、霧があるほうが風がなく、水面は穏やかです。

カヤックの上からでも一眼レフカメラを構えることが出来ます。


ボートハウスをいくつか見つけました。

中からおばちゃんが声かけてくれるお家もありました。


移動はボート・カヌー・カヤック

玄関出たら、そこは海

冬の嵐は不便のほうが多いかもしれませんが、

私にとっては憧れる生活スタイルです。


ランチと昼寝は誰もいない小さな海岸で。

私達以外、誰もいない海上。

足跡もない海岸。


潮が引きはじめて、海中や砂の中にいた貝が姿を出し始めました。

ムール貝や牡蠣がそこかしこにあります。

午後からは晴天でした。


カヤックという乗り物は水深30cmあれば水面を漕ぐことが出来ます。

水面に浮かぶ藻をかき分けながら、

岸辺に近づき、クマがいないかチェック。


あと数時間したら、干潮。

すると、この場所はカヤックですら通ることが出来ない場所になります。

カヤックの底を擦るかどうかのギリギリの水深のなか、漕ぐのが個人的には好きです。


残念ながら、カヤック中にクマに出会うことは出来ませんでした。


ただ、地図を見ながら、お気に入りの海岸を探す。

ときにはのんびり漕ぎ、

ときには海の上で立ち止まり、風と海の匂いを楽しむ。

これがカヤックの醍醐味なんです。

ということは、

水があれば、どこでも楽しめるということになりますね。

地球上にある海の割合は7割

漕げる場所はまだまだたくさんありますね。




あとがき

今回のトフィーノカヤックは8月中のカヤック旅の中で一番のんびりカヤックでした。
カナダ人がオススメする観光地トフィーノは、
数日の滞在では当然足りませんでした。
この場所は1年通して、海や街の変化を見たい場所でした。
海が好きな方・自然が好きな方は、気に入ってもらえると思います。
私が次回訪れたいと思っている時期は、2万頭のコククジラが回遊してくる春先の時期。
沖合を通るクジラの潮吹きがビーチから見えることもあり、
毎年3月にはクジラの訪問を祝うホエール・フェスティバルが開かれるそうです。
また宿題がひとつ増えました。
(2017/1/19)

すだっち







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