Easy Going 

『わがまま きまま 想うがまま』 日本本土から南に1000㌔小笠原諸島・父島から出発。 花鳥風月を感じ、カナダを旅していきます。

2017年2月18日土曜日

『モザイク』

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1864年にシャーロットタウンで最初の建国会議が開催され、

1867年、英領北アメリカ法により、


オンタリオ、ケベックなどがカナダ自治領に統合され、カナダ連邦が誕生しました。


そして、2017年7月1日でカナダは建国から150周年を迎えます。


カナダ連邦の多文化主義は、それぞれの移民が独自の文化や伝統を

保持することを奨励する「モザイク」モデルと言われています。

そんな中、ケベックは

フランス系住民が建設した北アメリカ植民地ヌーヴェル・フランスが元となっており

現在でも英語に加えてフランス語が公用語で、

他の連邦諸州とは異なる独自路線を採っています。
  

世界遺産にも登録された旧市街の景観があり、中世ヨーロッパの雰囲気が残ります。


カナダにいながらヨーロッパの雰囲気が感じられる場所です。


私達はモザイク文化らしい観光地を見たいと思い、

今回のカナダ旅の最後の立ち寄り先をケベックにしました。



   
歴史を感じる街並み以外にも、見どころはたくさん~

街から離れれば自然があります。

セントローレンス川とモンモランシー川の合流地帯にあるモンモランシー滝に行きました。

ナイアガラ滝の高さを上回る落差84mの滝として有名で、豪快な氷瀑が見られました。

左上の写真をよく見ると、

滝の上にかかる橋が確認できるんですが、それで滝の大きさがわかると思います。

この日はあいにくの雨と強風でしたが、

なんと目を凝らして滝を見ると、アイスクライミングしている人がいました。



街に戻ってきて、ウィンター・カーニバルでライトアップされた繁華街を歩きました。

雪と氷のオブジェがとても綺麗でした。


英仏戦争におけるフランスの勝利を記念して造られた、

北米の中でも最古の石造教会「勝利のノートルダム教会」

夏以外は講堂に入れないため、今回は外側だけを鑑賞。

1688年に建てられた教会の佇まいからは、小さくても存在感を感じます。


 

カナダ旅最後の晩餐は、

ケベックの郷土料理でもあるウサギ料理を食べました。

鶏肉よりもヘルシーで、しっかりと香草・スパイスで味付けされていました。

ビールに合います。

ケベックのメニュー表記は基本フランス語ですが、下のほうに小さく英語でも書かれています。

店員さんも英語は話せますが、フランス語のほうが流暢に話していました。


   

北米でもっとも古い繁華街である、プチ・シャンプラン通りを歩いて帰りました。

カナダに来て、1年。

この1年を振り返りながら、雪道を歩きました。

カナダにあるたくさんの自然に出会うために来ましたが、

振り返ってみると、

自然とともに暮らすその地域の人たちの生活に、興味を惹かれていました。

カナダのモザイク文化は私が今まで経験出来なかった環境や状況を作り、

新しい価値観も持つことが出来ました。


    

翌朝、ケベックを出発し、上海経由で日本・羽田に到着。

まだ日も出ていない早朝から、空港に友達が迎えに来てくれて、

なんかホッとしたのを覚えています。



そして、そのまま築地に直行にしました。

刺身と納豆・たまごかけご飯をお腹一杯食べたくなっていた私の食欲。。。

まずは刺身をたらふく頂きました。

築地のマーケットは素晴らしい!

カナダのどの市場よりも活気溢れ、目を奪うものばかりでした。


   


馴染みのない土地で暮らすことは、たくさんの困難や苦労がありました。

このブログでは書けないような事も度々ありましたが、

なんとか無事に日本に帰ってこれました。

「可愛い子には旅をさせよ」とは良く言ったものです。


わがままに

きままに

想うがままに

時には勧められた場所に行き、

時には知らない人に助けられ、

時に予想もしていない風景に出会え、

小笠原にいたら到底経験できない事を1年間で凝縮して過ごすことが出来ました。

私達の人生で、かけがえのない時間でした。

ありがとうございました。



~あとがき~
日本の素晴らしさって、なんでしょうかね。
カナダから帰ってきて、改めて日本の素晴らしさを色々と実感しています。
また反対にダメな所も見えてきました。
カナダの人たちに日本の良いところはって聞かれたら、なにを答えようかな~
最近そればっか考えています。
(2017/5/2)

すだっち


2017年2月15日水曜日

『ホリデー!ホリデー!』

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私たちのカナダ旅、最後の地”ケベックシティ”へ!!
残りの1週間をフルに使って、遊びまくるぞ~♪

極寒のイエローナイフを飛び立ち、少しは暖かそうな景色になるかと思いきや、
飛行機から見えた景色は、変わらずの白い雪景色でした。
しかも、川が近くにあり風が強いので、
気温は高いのに、イエローナイフと同じくらいに寒さを感じました。

フランス語が公用語となっているこの街では、
もちろん、みなさん英語が話せるのですが、フランス訛り。

タクシーの運転手も、宿のスタッフも、飲食店のスタッフも!
知っている単語も、簡単になった日常会話も、ところどころわからない・・・
飲食店のメニューや、道の標識に至ってはフランス語のみのところも多かったです

それでも、みなさんとっても親切!!
今回、下調べをあまりせずに来てしまったので、行く場所もしっかりとは決めてません。
とりあえずは、要望を伝えたうえでオススメの飲食店をたくさん教えてもらいました!
ハズレなし!
地元の人がよく使うお店を指定したからか、どのお店もにぎわっていました。

個人的にはクレープがお気に入り。
デザートではなく、マッシュルームやトマト、チーズを挟んで焼いたご飯クレープです。
足りなかったら、デザートもクレープにしようと思ってましたが、
超巨大なクレープが出てきて、断念しました・・・

楽しめるのは食べ物だけではありません。
北米唯一の城塞都市。街は城壁でグルッと囲まれています。
また、フランス人入植時代からの教会が多くあるケベックシティは、街並みがとても美しいです。

小さな宿やお土産屋さん、民家も可愛らしく、おとぎ話の絵本の中に入ったようでした。
街を歩くだけでも、全部が可愛くて綺麗でワクワクしますが、
ケベックシティの観光名所といえば、この2つでしょうか?
まずは、ノートルダム大聖堂。
静謐な雰囲気で、黄金色に輝く祭壇がキレイでした。
観てまわっていると、
「これからミサがあります。普段は入れないのだけど、興味があるならどうぞ」
と、女性が声をかけてくださいました。
作法も知らずに参加し、やはり言葉がフランス語なので
言っていることもわかりませんでしたが、貴重な体験になりました。
外へでると、大聖堂の屋根の雪下ろしをしてました。
中には女性もおり、命綱を腰にしながらの大変なお仕事です。
お疲れ様です!
2つ目は、フェアモント ル シャトー フロントナック。
お城のようなホテルです。
素敵な制服のドアマンがおり、ホテル内のフロントにはシャンデリア。
キラキラすぎました・・・
写真撮影にはもってこいの建物。
夜にはライトアップもされています。
周りには氷のオブジェもあり、私たちのように写真撮影している人が多かったです。
そのほか、どこを歩いても写真が撮りたくなるような場所ばかり!
ウィンターカーニバルの真っ最中なので、街の至るところに装飾がされてます。
カーニバル用の装飾以外にも、壁画がたくさん!
見つけるたびに、嬉しくなります♪ 
1年中、季節を問わずにクリスマスオーナメントを販売しているお店。
ガイドマップにも載っていたので、立ち寄ってみました。
カラフルな店内で、クリスマス以外にも使えそうなグリーティングカードも置いてありました。
川を挟んだ対岸には、レヴィという街(島)があります。
船でしかいけないということ、そして島という言葉にも魅かれて行ってきました。 
 
寒いこの時季にしか楽しめない、氷を割りながら進む砕氷船。
川幅が狭く、流れが速いので、船の通った跡もどんどん流れてゆきます。
対岸から見たホテル。
晴れた青空と一緒に撮りたかったのですが、乗船している間に曇ってきてしまいました。
レヴィでの滞在時間、30分ほど(笑)
砕氷船に乗るという目的のためだけに渡りました~
ケベックシティ。街がどこもキレイすぎて、旗と一緒に撮る場所に悩みました。
最終的に選んだ場所は、城壁の上。

お城ホテルをバックに・・・

『すだ、ここです!!』

・・・・あとがき・・・・
とにかく、ご飯が美味しかったです!
どのパン屋さん、カフェに行っても美しい食べ物ばかり!!
最後の1週間で、いっぺんに太った気がします(-_-;)

このブログを書いていると、カナダ旅で経験したことを改めて思い出します。
思い出してみると、ほとんど寒い場所にいる・・・?

寒い場所は苦手なんだけどなー

いまは、久しぶりの内地の春を満喫しています。

ゆり



2017年2月8日水曜日

『日常』

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イエローナイフ滞在も明日で終わり。


この1年間で、トータルすると半年近くイエローナイフで過ごしていました。


小笠原とは全く異なる自然と生活がイエローナイフにはありました。

冬から春にかけて滞在したイエローナイフは、

雪と氷に覆われたマイナスの世界。

その世界にも、少しずつ慣れてきていました。

慣れてくると、

最初は新鮮味があった出来事や自然・風景も日常へと変わっていきます。

その日常をどのように過ごすかによって、

つまらなくなるか楽しくなるかは分かれると思います。

幸い、私がイエローナイフにいる間は

つまらない日常になることはありませんでした。


毎日、街まで行くのに通っていた道。

少し暖かくなった後に急激に寒さが戻ってくると、樹々の葉に氷が着きます。

風が吹けば、樹々にたまっていた粉雪がキラキラと光を反射しながら舞います。

足元には犬とキツネの足跡。

日常の中にも、少しだけ立ち止まってみると、

新しい発見と素晴らしい風景に出会えていました。


ここから眺める夕日が好きでした。

冬は南東から日が昇り、地平線から低く動きながら、南西に日が沈む。

日が沈んだ後も、しばらく地平線の下に太陽があるため、

マジックアワーの時間帯も長くなる。

同じ太陽を眺めているはずなのに、緯度が変わるだけで見え方も変わる。

この場所でしか夕日を見たことがなければこれが当たり前になるが、

小笠原とイエローナイフの夕日の違いがわかった時は、なぜかドキドキしていました。


自分の吐く息、建物の煙突から出る煙、車の排気ガス

すべての水蒸気が湯気になる世界。

ここでの生活は思っていた以上に頭を使いました。

なぜ靴の中にいれたホッカイロが暖かくならないのか。

効率の良い服の着方。

極寒だからこそ、雪が降らない。

極寒の世界は科学の世界でもありました。


外で暮らすキツネやカラスだって吐く息は白くなります。

極寒の環境に適応しているとはいえ、

彼らも私たちと同じように寒さを感じています。

ただ、その凛とした佇まいからは感じることができませんでした。

  


私はイエローナイフで見れる風景の中でもグラデーションの虜になっていました。

オーロラ・夕日・朝焼けはとても素晴らしかったです。


イエローナイフで楽しく生活できたのは、

私にとって飽きることのない数々の自然に出会え、

そしてたくさんの友人が出来たおかげだと思っています。


毎週日曜の夕方、イエローナイフの太鼓組と太鼓を叩き、

最終的にはビジターセンターのステージでコンサートが出来ました。

口コミだけの広報だったにも関わらず、

いつのまにか地元のラジオ局まで宣伝をしてくれて、

100人を超えるイエローナイフの皆さんに日本の太鼓を紹介することが出来ました。


働いていた飲食屋さんでは、とても実りある時間を過ごせました。

改めて、学ぶということは素晴らしい事だと実感しました。


イエローナイフではなんてことない日常なんてありませんでした。

この上なく大切で貴重な日常に感謝です。

お世話になりました、出会ったすべての自然と人にありがとう!


~あとがき~
日本内地滞在も残り僅かになりました。
今年は各地でたくさんの桜が見れました~やっぱ桜は良いですね!
(2017.4.30)

すだっち

2017年2月3日金曜日

『Last One Week』

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バイトを辞めて、ワーキングホリデービザの期限まで残り2週間。

半分の1週間はイエローナイフ観光に充てることにしました。

昼間にバイトをしていると、家路に着くころには外は真っ暗。
私たちの大好きなライチョウを、あまり見ることなく4カ月が過ぎてしまいました・・・

1週間はしっかり遊ぶぞー!

旅の最初にも、この地でたくさん遊んでいたのに、
いざ離れる日が近づくと、まだまだ物足りなく感じてしまいます。

行ったことのないお店を見て周ったりすることも楽しかったですが、
やっぱり心に残るのはイエローナイフの風景。

あちこち歩いて出かけて夕陽を見たり
思い出を残すように、町中の景色を写真に残しました。


自分たちがイエローナイフから去るからなのか

撮った写真も寂しさを含んでいるように感じてしまったり・・・

なんとなく、影の濃い写真のほうがお気に入りになることが多かったような気がします。



キレイな声でカランコロンと鳴くなぁと思っていたカラスも
さらに愛くるしく見えてきます。

日本と変わらずにゴミを漁っているんですけどね(^^;)



そして、もちろん大好きなライチョウの写真を撮りにも出かけました。

以前は少し距離が離れているニュータウンまで探しに行っていたのですが、
バイト先の人から、近場で見られる場所を教えてもらったので、そちらに行ってみました。


昼の明るいうち。

道路沿いの目立つ場所にも関わらず、ライチョウがたくさん。

写真に写っているお家に住んでるハトおばさん(性別不詳)がエサを撒いているみたいです。


だんだんと家の庭に集まってくるライチョウたち。

てけてけてけ、と歩いてこちらに向かってきます。


車が来てもお構いなし!

『ライチョウ、横断中です』と言わんばかりに、堂々と。

車のほうが遠慮して、彼らが通り過ぎるのを待っていました。

いつの間にやら、私たち以外にもカメラを構えている方がいました。


ライチョウがやってくる方向へ行くと、雪の上にうずくまって休憩している彼らがいました。

雪の白に同化して、ヒトの目に見つかっていないと思っているのか、

それほど焦る様子もなく、じっとしていました。 

撮影チャンスと思い、近づいてみると・・・

やっぱり野生の生き物ですね。

私たちの少しのスキをついて、逃げてしまいます。
(それでも、飛ばない・・・) 

写真と動画を撮り終えても、まだまだ見ていたい気分でしたが
私たちの身体が冷える方が早かったです。 

あんなにライチョウがのんびりしていられるのは、
私たちヒトの方が、寒さに音を上げてしまうからなのかもしれません。

ライチョウのコミカルな動きと、奇天烈な鳴き声をぜひ☆
動画です~



・・・・あとがき・・・・
バイトしながらとはいえ、4カ月も生活していたのに
物足りなさを感じるとは思いませんでした。

最初のオーロラ生活も含めると、この旅の半分はイエローナイフ滞在。
寒いところは苦手だし、嫌いなのに、もう帰りたい!とは思いませんでした。

バイト先まで歩く道のりで、
毎朝、日の出の時間が違うという当たり前のことを強く実感しました。

真っ暗な午前9時。
夜の濃さが残っている暗い青色が、今でも鮮明に思い出せます。

ゆり

参加ユーザー