Easy Going 

『わがまま きまま 想うがまま』 日本本土から南に1000㌔小笠原諸島・父島から出発。 花鳥風月を感じ、カナダを旅していきます。

2017年1月4日水曜日

『犬ぞり』

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今日はイエローナイフのアクティビティでとても人気な『犬ぞり』に行ってきました。

スノーモービルが実用化されるまでは、使役犬として極北の主要な移動手段でした。

近年はスポーツや遊びの趣が強くなり、

極北で最も過酷なユーコンクエスト(1000マイル・ホワイトホース~フェアバンクス間)

大会はとても人気です。

イエローナイフに住むワンちゃん達の散歩でも、

子供が乗ったソリを引っ張っている光景をよく見かけました。


ツアーの最初に色々と説明・注意を聞きます。

注意することは、

犬が走り始めたらとにかく寒いから凍傷には気を付けるようにと言われました。

また、ガイドにマッシャー(操縦者)をやりたいかと聞かれ、

当然やりたいと答えました。

ツアー業者によっては、ソリに座っているだけということもあるようです。

マッシャーは自転車が乗れれば挑戦させてくれます。

せっかくなら体験してみたいですよね。



普段よりも念入りに防寒着を着込みます。

犬が走っている間は、顔も肌が出ないよう

目以外の部分をネックウォーマー・マフラーでグルグルに覆いました。


私達がソリの準備をしていると、犬たちは吠える吠える~

早く連れていけ~!!準備遅いぞ~!!
と言わんばかりのアピールでした。


まずはマッシャー(操縦者)に挑戦!

基本的には犬おまかせです。

先導チーム(ガイド)の後を追うように、私達の犬たちも走ってくれるので、

方向の指示は出すことはありませんでした。

ただ、スピードの加減(ブレーキ)は自分の足で調節していきます。

想像以上に犬たちの引っ張るパワーは強く、一斉に走り始めたときの加速に驚きました。

あまりにも力強いため、スピードを出しすぎるとカーブで転倒しそうになります。

樹々に囲まれた狭い雪道を、犬たちとともに走り抜けます。

犬たちの躍動が私にも伝わり、私もソリに乗りながら叫んでいました。


続いて、役割交代で私がソリに座ります。

木で作られたソリの上には毛布が重ねられ、さらに寝袋の中に入り、包まります。

完璧なミノムシ状態です。

マッシャーからの目線よりも低いため、走っている最中はスピード感がさらに増します。

ここで、ハプニングが。。。

友達がマッシャーに挑戦していたのですが、

走行中なにかにつまずいたのか、バランスを崩し、ソリごと転倒しました。

手も出せないミノムシ状態の私も当然ソリとともに、派手に雪に突っ込みました(笑)

犬たちはソリが転倒したのに気づくと、すぐに止まってくれました。

転倒したソリごと引っ張ろうとはしないので安心してください。

ただ、チラッとこちらを見て、『なにやってんだよ~』という厳しい視線は犬達から受けます。


走り切った犬たちの、すっきりした顔~

楽しませてもらった感謝を込めて、犬たちをなでなで。

ペットではないので、過剰なスキンシップを犬たちは求めておらず、
じゃれる事もありませんでした。


すると、ガイドが私達に「寒かっただろ~こうすると暖かいぞ」と言いながら

自分の首のまわりに犬を持ち上げました。

このワンちゃんの顔!あきらかに迷惑そうですよね(笑)


イエローナイフの日中のアクティビティ「犬ぞり」は

この場所ならではのツアーと言えるでしょう。

単に犬と戯れたいだけと思っている方は、少し違うかもしれません。

ペットではないので、「私達と遊ぶ」ということはしませんでした。

彼らがイキイキとした表情になるのは、ソリを引いているときです。

エンジン付きの乗り物や機械に引っ張られるのでは感じられない、

生き物の独特なリズムや呼吸が犬ぞりに乗っていると感じます。

その独特な乗り心地は、なんとも表現が難しいのですが、

温かみのある乗り心地です。

ぜひ、体験してみてください。


~あとがき~
犬ぞり乗りながら動画も撮っていましたが、
私の叫び声がうるさすぎて、ブログに載せるには忍びないと思い載せていません(笑)
(2017.3.20)


すだっち





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