『わがまま きまま 想うがまま』 日本本土から南に1000㌔小笠原諸島・父島から出発。 花鳥風月を感じ、カナダを旅していきます。

2016年8月10日水曜日

『島のはじっこ』

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マルコム島(Malcolm island)を出発する日、

キャンプ場で食器を洗いながら、カナダ人の家族とおしゃべりしていました。

この島でなにして遊んでいたのか~。
 
これからどこいくのか~などなど。


私達の今後の予定は、

マルコム島からバンクーバー島に戻り、

南下して、島の西側にあるトフィーノ(Tofino)を目指す予定でした。


しかし、その家族はバンクーバー島の最北

ケープスコット(Cape Scott Provincial Park)州立公園に行くことを勧めてくれました。


いや、

オススメというレベルではない。

『あなたたちは行かなければならない』

とまで言われました。


そこまで言われると気になってくる。

勧められたら、行ってみようか。

もともと予定は未定の旅だから。


ということで、

急遽、バンクーバー島の最北の州立公園

ケープスコット州立公園(Cape Scott Provincial Park)

ラフト・コーブ州立公園(Raft Cove Provincial Park)

に寄り道することになりました。


ソインチュラからフェリーに乗り、

バンクーバー島のポートマクニールに戻り、

ケープスコット州立公園の情報収集をすることに。

どうやら、この公園の周辺は飲食店・スーパーどころか

街すらないとのこと。

私達は数日分の食料・水・ガスを買い、

さらに北上して、ポートハーディーという街へ。

このポートハーディーがバンクーバー島の最北の街。

ここから先、公園の入口までは小さな集落がひとつあるだけ。


ひたすら、砂利道を2時間走っていきました。

途中、すれ違う数台のクルマのドライバーを見かける以外、

道や集落でも、人を見かけることはありませんでした。


そんな中、

砂利道も半分を過ぎたあたりで、

道のだいぶ先のほうで人の歩く後ろ姿を発見!

おお~第一村人発見!

どうやって来たんだろ。まさか歩いてここまで来たのか!?

ヒッチハイカーかな。

なんて思いながら、車を走らせていくと、

ブラックベアーでした。


すぐさま徐行。。。


まさかクマの後ろ姿と人を間違えるなんて。

冗談みたいな本当の話。


私達は車の窓をすべて閉め、

そっと近づいていくと、

クマは茂みの中に入ってしまいました。


そして、日暮れ前にケープスコット州立公園の入口までたどり着きました。

今日の散策は諦め、寝床を探すことに。

ラッキーなことに、管理者のいないキャンプ場を見つけ、

今晩はフリーでキャンプ場に宿泊。

(当然、シャワーもトイレもありませんが)


キャンプ場を散策してみると、

樹々に付着している地衣類の厚みが、マルコム島よりも増していました。

モフモフの枕になるような大きさです。


案の定、夜はとても寒く、翌朝は濃い霧に包まれました。

樹々たちにとっては嬉しい多湿環境です。


今日はケープスコット州立公園を散策したいと思います。

この州立公園は、

バンクーバー島の北西から北側にかけて、海岸線も含んだ、

とても大きな公園です。

そして、この公園の醍醐味は

申請を出せば、公園内でテントを張り、泊まれることです。

売店もなければ、

水の確保も難しい場所です。
(井戸水がポイントによってはあるが、海水が混ざることがあるらしい。)

なので、全ての荷物をバックパックに詰め、トレイルを歩くことになります。

まさに手つかずの自然の中を楽しむことが出来るわけです。

 

手つかずの自然 = 野生動物の遭遇の可能性 大

ということになります。

周辺にはクマにオオカミ、

そして、人をも襲うクーガが生息しています。

私達の装備では、この野生動物に遭遇したときの準備が不足していました。

今回は州立公園内でのキャンプは諦め、

ケープスコット州立公園の入口からほど近い、

サンジョゼフ・ベイ(San Josef Bay)まで行くことにしました。


整備されたトレイルを歩いて、サン ジョゼフ・ベイに到着。



サン ジョゼフ・ベイ(San Josef Bay)は、

干潮の時間帯にしか歩けないルート・風景がたくさんあります。

ラッキーなことに、私達が着いた時間がまさしく干潮。


もし潮があがっていれば、林内を歩くことになります。


久しぶりの太平洋を見ながら、海岸散策です。

朝方は霧が立ち込め、とても寒かったのですが、

日中は快晴、汗ばむほどの陽気でした。


潮がひいたときに見られる自然の造形

砂紋


どうやったら、こんな生え方になるのか。


夏のバンクーバー島の日の入りはPM 8時ごろ。

遊ぶ時間はたくさんあります。


サンジョゼフ・ベイ(San Josef Bay)を散策した後、

私たちは車を30分ほど走らせ、

ラフト・コーブ州立公園(Raft Cove Provincial Park)に向かいました。


こちらの公園はケープスコットに比べると、海岸は狭く・短いです。

この公園も申請を出せばキャンプ可能ですが、

装備不足のため私達はキャンプを諦めました。

その代わりにサンセットのタイミングに合わせて海岸に降り、

夕陽見ながら御飯を食べ、また車に戻ることにしました。


駐車場から海岸まではトレイルを歩いて40分ほど。

このトレイルがなかなかのトリッキーなコースで、

ぬかるみ多く、

手を使いながら上り下りする急坂がたくさんあります。


腰にナイフを携え、

片手には野生動物にでくわした時に使う太めの木の枝を握りしめ、

動物に襲われたときの対処をイメージトレーニングしながら、

せっせと歩いていました。


無事に海岸まで辿り着き、海岸散策をしました。

人の気配がゼロ。

貸切で海岸を満喫することが出来ました。


陽が傾き、

空の色が変わり、

少しずつ砂の色も変わり始めました。


今まではバンクーバー島の東側にいたため、

夕陽は山側に落ちていました。

この海岸は島の北西に位置するため、海に沈む夕陽を見ることが出来ます。

オレンジ色に染まった空と海、そして砂を見ながら、夕飯を作りました。


太平洋に面しているこの海岸には、漂流・漂着ゴミが多くありました。

日本から流れ着いたものも多くあり、

見つけたときは心がざわざわしました。



ここは州立公園内だったと気付かせてくれた、この看板。

海岸にぽつんと立っていて、その横には細い小道が。

進んでいくと、


茂みの中に、UFO発見!


逆に恥ずかしいわっ!!


夕陽が落ちたあとは、急ぎ足でトレイルを登ります。

途中何度も後ろを振り返り、大きな声で話しながら歩いた結果、

出会いたくない動物に出くわすことなく、クルマまで戻ることが出来ました。


急遽、予定を変更して、

バンクーバー島のはじっこ

ケープスコット&ラフトコーブ州立公園を巡る、2泊3日の弾丸旅、おわり!


明日はバンクーバー島の西側にあるトフィーノ(Tofino)

を目指してドライブします。



あとがき

道中、のそのそと歩くクマの後ろ姿を見て、
とんでもないところに来てしまった。。。と思いました。
だれもいない海岸でキャンプ
この場所はとても行きづらい場所ですが、
自然が大好きな方は本当にお勧めです。
いや、どちらかというとサバイバルに近いかな(笑)

年内までには、現在進行形のブログを更新したいと思っているのですが、
なかなか進まず。
いま外はマイナス30℃
そんな中、Tシャツ半袖の夏の様子の写真を見返していると、
ついついブログ書かずに、写真見て、1日終わってしまっています。
(2016/12/19)


すだっち

   






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