『わがまま きまま 想うがまま』 日本本土から南に1000㌔小笠原諸島・父島から出発。 花鳥風月を感じ、カナダを旅していきます。

2016年8月4日木曜日

『アラート・ベイ(Alert Bay)』

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テレグラフコーブから北に車を走らせ、
ポートマクニールのインフォメーションセンターを目指した。

レンタルカヤックが出来るショップがあるか聞くためだ。


ポートマクニールは閑静な住宅が並ぶ、大きな街だった。

観光する場所はあまりなく、お土産屋さんもほんの少しだけ

これといった巡る場所が見当たらなかった。


早速、インフォメーションセンターでカヤックショップがあるか聞いてみた。

紹介してくれたカヤック屋さんは、
コーモラント島(Cormorant island)のアラートベイ(Alert Bay)を拠点にしている店だった。

聞くと、ポートマクニールにはカヤックショップはないらしい。


インフォメーションセンターのお姉さんは
「アラートベイには先住民の文化が残っている所で、とても面白い場所」
だと教えてくれた。

島のパンフレットを見ていて、
ゆりちゃんが行きたいと話し始めた。

どうやら、以前から気になっていた風景写真が、
アラートベイの写真だったようだ。

ということで、ポートマクニールからフェリーに乗って40分
アラートベイに移動した。


驚いたのは、船内に居合わせた乗客

今まで訪れた場所は、西洋人の割合が多かった。

しかし、この船内はアジア系の方が多い。
さらに言ってしまえば、
私達日本人の顔だちに似ている方が多かった。

その方たちが先住民の血を引き継ぐ、島民の方だった。


コーモラント島の人口は1000人

先住民クワキウトル族の人たちが多く住む場所だ。


夕方6時ごろ、アラートベイに到着。

まずは島で唯一のキャンプ場を目指す。


サマーシーズン中、
訪れたどこの場所も混雑していたが、ここアラートベイは違った。

がらんがらんだった。


キャンプ場に着いて、雨が降り出す。
そろそろ日が暮れそうな頃合い。

湿った薪を集めて、火をつけようかと思っていたところに、
話しかけてくれたナナイモ在住のご夫婦からたくさんの乾いた薪をもらった。

雨の日の火おこしほど憂鬱になることはなかった。

有難く、使わせてもらった。

そのまま火を見ながら、ご夫婦と世間話をする。

彼らはすでに3日間アラートベイに滞在していた。

アラートベイはとても静かで、綺麗なところだと話してくれた。


翌日、島内唯一のカヤックショップに連絡してみた。

残念ながら、カヤックレンタルはしていないとのこと。

ではツアーはと聞くと、9月まで予約で埋まっていると。

残念。またしても、カヤックの機会を逃してしまった。


ただ、私達はアラートベイをとても気に入っていた。

先住民の文化が色濃く残るこの島をもっと見てみたいと思っていた。


気付いたら、
カヤックもしないで、アラートベイに4日滞在していた。
キャンプ場の芝生を寝床にしていたウサギ
毎日、出会えていた。
ものすごい肥えっぷり
このキャンプ場で飼っているのでは?と思うくらいに
私達には警戒心を持ってなかった。

雨の日
島でたくさん採れたブラックベリーをジャムに。
キャンプファイヤーの火で食パンを焼き、手作りのジャムをつける。
とても美味しかったです。


あとがき

サマーシーズン中、多くの場所に行きましたが、
この島はまた訪れたいと思っています。
島民はとても優しく、自然とファーストネーションの文化が残っています。

ノープランの8月。
現地の人に勧められた場所は
極力行ってみよう・見てみようと二人のなかで決めていました。
ここに到着するまで、
悩むことなくトントン拍子で島にたどり着けたことを思うと、
島に呼ばれていたのかもしれません。

良い場所でした。
(2016/10/25)


すだっち



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