『わがまま きまま 想うがまま』 日本本土から南に1000㌔小笠原諸島・父島から出発。 花鳥風月を感じ、カナダを旅していきます。

2016年9月3日土曜日

『ハイダスタイル』

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電車・長距離バス・フェリーを乗り継いで到着したハイダ・グワイ。
約1カ月の滞在となります。
短期間だし、フェリーに車を乗せるための船賃がかなり高額なため、
愛車を手放し、今月からは車なしの生活です。

ステイ先から買い物などができる町・港までは車で30分。
(ただし、カナディアンは100km/h近くスピードをだして運転します)

1軒1軒の間隔も広く、どこへ行くにも車が必要な場所でした。
かなり期待値を高くして来たので、あちこち見て周らなきゃもったいない!

到着し、ホストと共に夕食を食べたあと
早速、目の前の海岸を散歩しました。
時刻は夜8時ころ。
まだまだ明るく、足元もしっかり見えることに違和感を覚えつつ歩きました。

今回のホストは今までで、いちばん地域のイベント?に参加されていました。
毎週土・日曜日のファーマーズマーケットには必ず出店しています。

畑で取れた新鮮な野菜。
飼っているヤギから取れたミルクでチーズやヨーグルトも作ります。
コンブチャという発酵させた微炭酸の飲み物は、とてもお客様からの反応が良かったです。
(バンクーバー島でお世話になったホストもコンブチャを手作りしてました。)
マーケットに出ている数時間、店を離れて散策させてもらえることもありました。
ステイ先から遠く、あまり町を見られない私たちにとって、とてもありがたい時間です。

鳥が見つめる先にある島まで以前は橋が架かっていたそうです。
今でも橋が架かっていたころの名残で、装置がそのままになっています。


そんな自由時間があることもあれば、
商品のジャムを作るために必要なブラックベリー摘みの任務が入ることも!
マーケット横の海岸線には、一面にブラックベリーがなっています。
枝についている棘と格闘しながら、甘くて大きな実を狙って摘み取ります。

4リットルのバケツに2つ分!
何個分のジャムができあがるかわかりませんが、この翌週もベリー摘みをしました。
摘むのは楽しいし、実質材料費ゼロというお得感!!
つまみ食いをしながら作業していると、時間はあっという間に過ぎていきました。

このステイ先は、お母さんとお祖父さんの2人が畑や動物の世話をしています。
以前の2つのステイ先とは違い、ホストマザーが現役で働きに出ているため、
平日はほとんど指示なしで作業します。

1日3時間、もしくは週の合計が21時間になるように働いてくれればよいと言われました。
休日が欲しければ、1日分の時間を延ばしたりして自分で調整します。
自由なのか、放っておかれているのか(^^;)

今日やってほしいこと。今週中にやってほしいことは決まっていたので
そこまで困ることはありませんでしたが、やはり質問したいときにできないのは大変でした。

まずは、去年から畑にした場所の雑草を抜き耕すこと。

1度目の収穫は終えたけど、まだ土の養分が足りないので
改めて耕し、種植えができる状態にしておいてというざっくりとした指示。

注意点は、収穫が終わっていない枝豆やかぼちゃを倒さないことのみ。
何列分欲しいのか、何を植えるのかということが決まっていなかったので
私たちの好きなように耕し、区画分けしました。

ステイが終わるころに、枝豆もふくらみ食べごろの大きさに成長しました。
そして、ニワトリ小屋の掃除。
今まででいちばん汚かった・・・いえ、掃除のし甲斐のある小屋でした!!
また、卵を産めるほどに成長したニワトリを、小さな小屋から大きな小屋へ移したり。
まさか、両脇にニワトリを抱えることになるとは思いませんでした。
ビビリながら抱っこしましたが、割とおとなしく抱っこさせてくれました。
まだまだあります、仕事内容!

毎日、番犬ビッキーとともに、仕事に励みました。

とても賢いワンちゃんで、ニワトリを狙う猛禽類が来たり、
シカ・クマが近くにいると吠えて知らせてくれます。

私たちがニワトリの卵を取っている間も、
野菜の収穫をしている間もずっと一緒にいました。
家族の中で、いちばん一緒に過ごしたワンちゃんです。

今回、何度威嚇射撃で追い払っても戻ってきてしまうタカがいたので、
4回目に戻ってきた時に撃ち落とすことになってしまいました。
ニワトリを守るためとはいえ、すぐにライフルが出てくる状況は考えさせられました。

また、ヤギのエサをあげたり、小屋の掃除をしたり。
なんだかんだと、1日5~6時間は働いていた気がします。

3時間でやめていいのに、日本人の気質なのでしょうか?
気になると、作業の手をとめられない・・・
まだお乳を飲んでいる小さなヤギが、人懐こく可愛かったです。
私の洋服のヒモをはむはむと噛んできました。


そして、ビッグイベントとなったのがキャンプ?ファイア。
不要になった板や動物のエサが入っていた紙袋などをいっぺんに燃やしました。

乾燥していて、かつ風があると火が他に移ってしまうため、
風のない日、適度に雨が降ったあとというベストな条件が揃った日に行いました。

火が大好きなすだっちの活躍の場!
もう火種を作ったり、木を組んだりするのはお手の物です。
火の番をしながらのホットドッグとコンブチャを楽しみました。

そんな姿を気に入ったホストマザーが写真を撮ってくれました。
毎回、ファームを手伝ってくれる人の気に入った場面があると撮影して残しておくそうです。
いつまでも覚えていられるように、写真やそのときの出来事を書き留めてるのだとか(^^)

1カ月弱という短期間、かつホスト不在の日が多いにも関わらず
かなり濃い滞在になりました。

街灯もなく、隣家の明かりもないため
星が降り注いでくるように思えるほど、大きく感じました。

ハイダ・グワイでもオーロラが見えるよ。と教えてもらいましたが、
残念ながら、私たちの滞在中はオーロラは見られませんでした。

・・・・あとがき・・・・
本当に、かなり濃い1カ月でした。

いちばん、いろいろなことに挑戦させてもらえました。
パン・コンブチャ・ワイン・チーズ・ヨーグルト・石鹸など、
他にも手作りしているもののレシピを教わりました。

現在、実践しているのはパンとコンブチャ。
自分で言うのもなんですが、なかなか上手くいっているように思います。


そして、いちばん没頭した作業がこちら↓。
庭に放し飼いにしているカモちゃんズのためのプールづくり。
9月後半からは、ほとんどが雨模様になるハイダ・グワイ。
かなりの量の水が溜まるため、毎年、カモのためにプールを作るそうです。

こちらも注意点は、車が走るところに水が流れないようにすることのみ!
穴をほり、石でかため、水が溜まりやすいように木で少し堰き止められるようにしました。

カモちゃんたちは、楽しんでくれたかな~

ゆり





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